中部大学春日丘高等学校の生徒さん4名が、4月1日に「はあと在宅クリニック清須院」にて訪問診療に同行する実習を行いました。
今回の実習は、普段から障害児施設や高齢者施設などでボランティア活動に取り組んでいる同校インターアクトクラブから「在宅生活をされている障害を持った子どもたちの診察現場を学びたい」との希望から実現しました。高校卒業後の進路として社会福祉士や養護教員、看護師などを目指す生徒さんも多いとのこと。勉強や学校活動など忙しい中での実現のため短い時間での実習でしたが、自分の目で見て、医師や看護師、患者様、ご家族から直に話を伺うことで、感性豊かな生徒さんたちに多くのことを学んで、感じていただけたと思います。
実習に参加した高校生の皆さんより感想をいただいています。
ご協力、ありがとうございます。
今回の実習が皆さんの将来への良い糧になってくれることを祈っております。
A.K. さん
今回の実習を通じて、在宅医療の概要や看護の役割をより理解することができました。実際に患者さんのご自宅にご一緒させてもらって、目の前で往診の様子を見学させてもらうことで現場の様子や先生方の声掛け、患者さんの反応などを知ることが出来てとても勉強になりました。また、患者さんとご家族の方々とのコミュニケーションは診察においても重要な役割を担っていると感じました。患者さんやご家族の日々の生活の様子などを話しながらリラックスした空間で診察できるのは在宅医療の一種の特長であると感じました。
W.K さん
今回ご一緒させていただいて、1番印象に残ったのは訪問診療は医療的な面だけでなく精神的な面でも御家族に寄り添っているということです。移動中の車の中では、お医者さんと看護師さんが障害を持っている兄弟がいると、その障害を持っていない子どもは気を使って、やりたいことをやりたいと言えなかったり、我慢してしまうケースがあるとおっしゃっていました。そのようなことを防ぐためにも障害を持っている患者さんだけでなく御家族のケアもしているということを知ることが出来ました。実際に看護師さんは患者さんの母親に「最近弟さんはどうですか?」とお聞きになっていたのを見ることが出来ました。
また、実際に胃瘻の交換、気管切開の呼吸器の交換を見ることが出来てとても貴重な体験となりました。胃瘻や気管切開の呼吸器が抜けないように、風船のような空気を入れる構造になっていることや、水を入れてお腹を膨らませてから胃瘻の交換をする、交換する前には風船のような部分にジェルを塗ってから入れる、といった専門的な部分も丁寧に説明してくださって、大変勉強になりました。
N.Y. さん
今回往診の見学をさせていただいて、患者さんのケアだけでなくご家族の方へのケアや声掛け、気遣いを学ぶことができました。実際に胃瘻交換や呼吸器交換を見る機会があり、丁寧に教えていただき、看護師さんの補助の仕方も見学させていただいてとても勉強になりました。今回の経験、感情を忘れることなく今後の将来を考えていきたいと思います。
K.H. さん
今回往診にご一緒させていただいて、実際の処置の様子や、患者さんやご家族にどのような声かけをして信頼関係を築いているのかを見ることが出来て大変勉強になりました。また、在宅医療は医師・看護師を始めとする多職種の連携によって成り立っていることを深く感じました。
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